中高生~大人の拡大床装置治療について
「中高生~大人の歯並びを治す方法は?」
「中高生~大人でも拡大床装置って使えますか?」
小学校高学年から中学生くらいのお子様の親御さんからよくいただく質問です😊
ちょうど成長期を迎えるこの時期は、身体もお口の中の変化も大きく判断が難しいですよね。
結論から言いますと、中学生からは拡大床装置は使用しません。
もちろん、お一人おひとり成長のスピードは異なりますので一概にはいえませんが、
一般的な目安としては乳歯が残っているかどうかで、
拡大床装置を使用した小児矯正を行うか、ワイヤーを使用した大人の矯正を行うかが分かれます。
中学生のお子様の場合、この12歳臼歯が生えてくる時期に当たるため、大人の矯正治療=ワイヤーなどの矯正を行うことがほとんどになります。
12歳臼歯が生えると拡大床装置が使用しないのはなぜ?
12歳臼歯は、前から数えて7番目の歯で、6番目の歯(6歳臼歯)と同じく、乳歯からの生え変わりではなく新しく生えてくる永久歯です。
この歯が生え揃うと、親知らずを除くすべての大人の歯が生え揃ったことになります!
だいたいこの頃に、上あごの成長ピークもすでに終えています。
拡大床装置の使用目的は、あごの成長を促すことなので、
あごの成長のピークが過ぎてしまうと、この治療はあまり意味をなさないものになってしまうということです💦
そのため、12歳臼歯が生え揃う中学生のお子様には拡大床装置で治療を行うことが難しく、
結果として大人と同じワイヤー矯正を行うこととなります。
ではそもそも、どうして不正歯列って起こるのでしょうか!
あごの発育不足による歯列不正
実は近年、あごの小さいお子様が増えています。遺伝や食習慣など原因は様々です。
あごの発育が不十分で、大人の歯が生えるだけのスペースが確保できなければ、
結果的全ての歯が歯列に収まり切れず、押し出された歯がはみ出てきてしまうのです・・・いわゆる八重歯とか乱杭歯ですね😭
歯並びがガタガタしていることは、見た目にも好まれませんし、歯磨きもしづらく衛生的ではありません。
そこで歯列矯正治療の出番なのですが、ではこのスペースが不足している状態で、どうやって治療するのでしょうか?
先でも書きましたように、まだあごの成長過程であれば、あごを広げてスペースを作る治療を行うことができるのですが・・・中学生になると拡大床を使って骨を大きく成長させることができなくなります。
そのため、歯が並びきらない場合に限り、抜歯をして治療をする場合があります。
こちらについては「中学生の矯正治療は小児?大人?どっち??」で書きましたのでご覧ください!
お子様の成長はとても早く、早く治療しないと手遅れになるんじゃないか💦と焦る気持ちも生まれるかもしれません。
当院では、お子様の歯の萌出状態に合わせて、今できる治療と今後できる治療をお話しさせていただきます!
まず一度、田町東口矯正歯科までお気軽にご相談ください🦢