最先端!?透明マウスピースで小児矯正はできるの?
<日本矯正歯科学会のホームページでアラインナー矯正(インビザラインのような透明マウスピース矯正)は
「小児や骨格性要因を含む症例には適さない。」と注意喚起がされています>
自分のお子さんが、いざ小児矯正治療を始めようとなったとき、極力負担を少なくしてあげたいと思うのが親心ですよね🥺
最近では、「透明なマウスピース(インビザラインなど)を使用して小児矯正ができる!痛くない!どんな症例にも対応!」なんて宣伝をよく見かけます。
それよさそう!と飛びつきたくなる気持ち、すごくわかります。
しかし、当院ではインビザラインなどの透明マウスピースを、まだ大人の歯が生え揃っていない小学生の子どもに使用することはお勧めしておりません・・・🙅♀️
ぜひ以下の理由を読んでみてください🙇♀️
冒頭でも書きましたが、日本矯正歯科学会のホームページで「小児や骨格性要因を含む症例には適さない。」と注意喚起がされています。
合理的に説明すると、透明マウスピースの特性上、歯を全体的に覆うことで歯を正しい場所へと誘導します。
しかし、成長過程にある子どもは永久歯に生え変わるために乳歯がぐらつき、やがて抜け落ちます。
乳歯がぐらついている最中に透明マウスピースを入れようとすると、歯が押されて強い痛みが出る可能性があります。
親御さんの中にも、子どもの頃にぐらついた歯を無理に揺らそうとしたら痛かった、という記憶がある方もいるのではないでしょうか。
また、乳歯が自由に動けない分、抜け落ちるのが遅くなる可能性もあります。
それに加え、乳歯が抜けたとしても、永久歯が生えようとしている箇所にマウスピースが覆いかぶさっていることで、永久歯の萌出がそこで停止してしまう可能性があります。いわゆる萌出阻害が起こっている状態です。
透明マウスピースが小児矯正には適さないという理由がここにあるのです。
小学生の矯正治療はもともとマウスピース矯正がほとんどになっています。
ここでいうマウスピースとは、「可撤式機能矯正装置/床矯正装置」のことで、取り外しが可能な装置です。
→小児矯正で使用する装置については「小学生の矯正のほとんどは「マウスピース」を使います!」で紹介しております!
痛みという痛みはほとんどなく(着けてすぐきつい感じがする程度)、学校から帰ってきて夜ご飯を食べた後や、夜寝ている間だけ着ければよいので、透明マウスピースのように日中着ける必要もありません。
透明マウスピースでの矯正治療は、確かに最近流行っている最先端の方法にも思えますが、
お子様の体感的にも、透明マウスピースよりも楽で負担も少なく、確実な効果を得ることができる装置が以前から存在しているのです!
もちろん、透明マウスピースも正しく使えば効果が得られる症例はありますが、
小児矯正においてはデメリットが勝ってしまうのが現実なのです・・・。
田町東口矯正歯科では、子どもの症例を数多く経験し、根拠に基づいた診断結果を分かりやすく説明いたしますので、治療を悩まれている方は是非一度ご相談にいらしてください😊